●支援学生数:71名 ●障害(聴・肢)学生人数:20名
現在、淑徳大学千葉キャンパスでは、大学の組織の中に「ノートテイク実行委員会」があります。
この団体は、学生中心にコーディネーター、講習会・募集、障がい学生担当などそれぞれ分担し活動しています。情報保障としては主にノートテイクを中心とし、学生手話通訳、代筆(肢体不自由学生向け)を行なっています。淑徳大学では現在、パソコン通訳がありません。比較的にテイカーがパソコン通訳よりも、ノートテイクの方が優れているという理由もあり主にノートテイク中心に情報保障を行なっています。いずれかはOHCやパソコン通訳など他の情報保障も今後のためにも検討中です。今回は、ノートテイク実行委員で利用者(ろう学生)とテイカー(健聴学生)に簡単にインタビューしました。
〔利用者〕
Q大学に入学する前から情報保障制度があることを知っていましたか??
Tさん「本学は特に情報保障がとっても良いと聞いたので知っていました。」
Q情報保障を実際に利用してみてどう感じましたか??
Tさん「情報保障制度は良い方で、講義の内容も理解出来るのでありがたい。でも、
情報保障制度が整いすぎて逆に理解が別の方向に行っている様な気がします。」
〔テイカー〕
Q実際に今テイクをやってみていかがですか??
「テイクを通して色々なことを考えるようになりました。テイクの難しさ等も痛感しますが,テイクが好きなので楽しいです。」
Q現在、実行委員として淑徳の情報保障の在り方についてどうお考えですか??
「利用学生が増えた分、ニーズも多種多様になり、以前よりも講義保障が厳しい状況になっています。
本当は一人一人のニーズに合った講義保障の形が望ましいのですが、今はノートテイクを付けるだけで精一杯でしっかりとした講義保障が出来ているとは
言えません。」
本学は実行委員である学生が主体に活動してきましたが、今後はますます大学側との連携が必要になるので、積極的に働きかけていかなければ…と思っています。
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淑徳大学ではかつて情報保障がいいという評判があり、去年からろう学生の増加にあたり、様々な問題が生まれています。例えば、他大学でも同じ問題があると思いますが、テイカー不足問題。同じ講義に4〜5人の利用者が受講している場合、テイカー不足の中でどうやって情報保障を行えば良いのか。現在淑徳大学では試行錯誤中です。インタビューでの回答にあった様に障がい学生にとって、情報保障のあり方も人それぞれです。要は、障がい学生がいて情報保障が成り立つのだから、障がい学生自身が真摯に向き合い、大学やテイカー、委員などとコミュニケーションを取り、情報交換していくことが一番大事になってくると思います。