支援学生:91名(内PCノートテイク可30名、音声認識通訳可23名)
  聴覚障害学生:9名

この大学にはしょうがい学生支援室があり、ここでは聴覚・視覚障害学生支援をおこなっており、聴覚障害学生の支援を中心に進めている。
この支援室は基本的に無償でテイカーの派遣活動をしている。ほかにテイカー育成・募集活動をしており有償で講義に使用するビデオに字幕を付けるなども
している。

この大学でテイカーを行っている2年のY・Iさんとテイクを受けている2年のM・Sさんにインタビューを行いました。

 
Q情報保障がつくようになったきっかけはなんですか?

M・Sさん「大学に入る時点ですでに環境は整っていました。入試の際は、推薦を受けましたが
     その申し込みの際情報保障を申し込むことができたので入試時は情報保障を受ける
     ことができました。合格後、大学に呼ばれ入学後の情報保障について打ち合わせを
     しました。」


  Q情報保障制度を実際に利用してみてどう感じましたか? 

M・Sさん「まず情報量の多さにびっくりしました。次にその中から大切な情報だけを選ぶ作業
     に大変だと思いながらも喜びを感じていました。ほかにも友達が聞いていなかった
     ことに対して自分は聞いてたよー。と教えられる今までは出来なかったことが出来
     る喜びもありました。」

 Q大学に入学する前から情報保障制度があることを知っていましたか?

M・Sさん「中高時代普通校に通っていましたがテイク環境はありました。しかし受けてしまっ
     たら自分が障害を持っているということを受け入れることにつながるのではとテイ
     クを受けることができませんでした。自分に何ができて何ができないのかを知るこ
     とができれば素直にノートテイクを受けることができたのかなと思います。」


ここからテイカーさんに聞きました。

 Qテイクを始めた理由はなんですか?

M・Iさん「私は言語コースを選んでいるのですが、その中に情報保障の案内があり、絶対にや
     らなければいけないものなのだと思っていました。また大学でなにかしらのボラン
     ティアをしたいと思っていてそれがちょうど学内でできることだったのでこれでい
     いかな。くらいの軽い気持ちで始めました」

Q実際にテイカーをやってみていかがですか?

M・Iさん「最初のテイクを行った時は終わったと思いました(笑)その時、一緒にいった人が
     先にテイクしていて
10分くらいで交代しなきゃないのですが緊張で言い出せません
     でした。それでテイクを受けていた先輩から「そろそろ交代じゃない?」と言われ
     何かショックを受けてしまいました。でも2回目は1回目よりは頑張れて楽しいと
     思えるようになりました。」