聴覚障害学生 2名  支援学生 18名  

支援組織名称は「身体に障害のある学生の支援懇談会」であり、スタッフは学生生活課職員2名、コーディネーター1名(非常勤)です。ここでは聴覚・肢体障害などの学生支援を行っており、テイカーはバイト制でPC要約筆記を行っています。
 最初の支援は、昭和51年度入学生からでした。ノートテイクを学んだ学生が、小学校や中学校の通常学級で学ぶ難聴児への情報保障にもボランティアで通っています。
テイカーにインタビューしました。

Q.PCテイクの課題は何ですか?

・どのように伝わりやすく要約するか。
・英語や数学などの専門的な分野のテイクの難しさ。
・テイカーの能力のばらつき。
・テイカーの技術向上。
・周りの人の理解が必要。
・テイカー同士の意識。
・学校全体にノートテイクの存在を知ってもらうこと。

.ノートテイクする側から見てノートテイクとは何ですか?

・聴覚障害のある人への情報支援をすること。
・皆ができるだけ同じ環境で授業などが受けられるようにサポートすること。
・聴覚障害学生の情報保障だけど、ただキーボードを打つだけでは質が低いし、本当に
 「情報を保障する」というのはどのレベルなのかが難しい。


.ノートテイクをやって、学校または学校以外で役に立ったことはありますか?

【はい80%・いいえ20%】

はいと答えた人のコメント

・パソコンの打ち方に慣れた。
・情報保障制度の状況を知ることが出来た。
・タイピングが以前より早くなってレポートが苦にならなくなった。
・知らない授業を受けることができた。
・役に立ったというか、聴覚障害学生がこんな困り感をもっているのだなというが身近で
 感じられて勉強になった。

.情報保障制度というものがあることを知っていましたか?

【はい40%・いいえ60%】


.テイクを始めた理由は何ですか?

・友達の誘い。
・先生に声をかけられた。
・手話サークルで誘われた。
・後輩が聴覚障害学生だったので、お手伝いできればと思って始めた。

.実際にテイカーをやってみてはどうでしたか?

・大変だったけど慣れるとスムーズにできるようになってきた。
・伝えたいことを全てうまく伝えるのが難しい。
・緊張した。
・もっとこうしてほしい!とか言ってもらいらいし、知りたい。

.情報保障に対して思うことは何ですか?

・もっと多くの人にこの制度を知ってほしい。
・これからどんどん広まっていけばいいなと思う。
・今はPCテイクで文字起こしをしているけど、文字だけじゃ場の雰囲気とかまで
 伝えるのは難しい
・どこまでが情報保障なのか。(質の問題)



ノートテイクを受けている福岡教育大学一年のR・Iさんにインタビューをしました。

Q.大学に入学する前から情報保障制度があることを知っていましたか?

・はい

Q.情報保障に対して思うことはありますか?

ありがたいと思う。

Q.情報保障を受けようと思ったきっかけはなんですか?

大学側から話を聞いて受けようと思った。

Q.福岡教育大学の情報保障制度を実際に利用してみてどう感じましたか?

前よりも情報が増えたし、安心して授業受けられるから嬉しいです。

Q.情報保障をつけてもらって良かったことは?またその課題は何ですか?

前より情報が増え、安心して授業受けられることです。周りの人にもっと情報保障のことを知って
もらうことが課題です。