聴覚障害学生 3名 支援学生  約40

MSGとは?
 
ミューチュアル・サポート・グループ(相互支援)を略したもので、大学の組織の中の1つの団体である。MSGは最初に筑紫女学園に入った1人のろう学生と友人の活動からできた、学生ボランティア団体である。ろう学生の講義の保障だけではなく、普段の生活などのサポートも含めている。ノートテイクのコーディネーターや募集など全て学生で行っています。しかし、まだ大学内に普及してない点などが問題があります。


<*問題点>

・コーディネーターは全て学生が行われていることと、ノートテイカーへの連絡方法がパソコンのため、緊急連絡をしても気付かない。

・ノートテイカーがメールアドレスを変更したことを知らせてくれないため、連絡が取れなくなり、テイカーとして活動してくれる人が減る。

・テイカー自身も講義やバイトがあるため、講義全てに学生テイカーをつけてもらえるとは限らない。

・先生の話のスピードがはやく、テイクが追いつかない場合がある。

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対策

・ろう学生とテイカーが必ずお互いのメアドを交換し、なにかあった場合は直接ろう学生にメールするようにしている

・学生テイカーがいない場合は太宰府要約筆記の会から派遣していただいている

・テイクだけではなく、先生からもレジュメやプリントを作成していただけるようお願いしている

・学生テイカーを増やすために、前期後期それぞれ定期的に最低1回はノートテイク講習会を開いている

・今年の前期に初めてノートテイク講座を開いた(講師は要約筆記の会)


情報保障普及のために>

 今年から福岡大学・福岡教育大学・筑紫女学園大学のろう学生と健常学生が集まり、「FKCフレンズ」という名の団体を作りました。これまでに飲み会・合宿の企画をしてきました。これからは、FKCフレンズによる合同ノートテイク講習会など、情報保障を広めていくための活動をしていく予定をしています。


学生テイカーへインタビュー

Qノートテイクを始めたきっかけはなんですか?

A@:きっかけは友人が聴覚障がい者だったから。サポートする方法がノートテイクだと知ったから、始めようと思い始めた。

AA;大学の聞こえない友達が情報保障を受けているのを見て、始めようと思ったのがきっかけです。

Qノートテイカーになって変化はありましたか?また学んだことや、良かったことは?

A@:いかに自分たちが多くの情報を聞いているのか知りました。そして、今まで聞き流していた情報の大切さを知りました。
   その情報を多く伝えるという大切さも実感できました。ノートテイクや聴覚障がい学生の友人に会って初めて情報の大切
   さを意識し始めました。


AA:テイクを始めて、話の要点をつかめるようになったと思う。また「なんと書いたらもっと分かりやすいか」など考えるよう
   になった。

QMSGの一員、またはテイカーとしてなにか取り組みたいことはありますか?

A@:MSGとしては、多くの大学とのパイプを結びつけ、いざという時のテイカーの確保ができるようにしたい。
   お互いに大学のサポートができたらと思う。大学を越えたお互いのサポートが理想の形です。また、交流を幅広く持ち、
   多くの情報を入手し、自大学でそれを活用できるなら活用していきたい。できるだけテイカーや我々の活動のレベルを
   高めていきたい。ノートテイクなど情報保障を知らない人がいないような環境作りをしていきたい。


AA:他大学の意見交換を定期的にできたらいいなと思った(九州支部の情報保障企画に参加できなかったため)。
   またテイクの方法を見直すために、以前大学内で行っていたノートテイク講座を受講してみたいと思った。